【田植え】手植えのポイントは線引きにアリ!一目でわかる仕方を解説!!

爽やかな手植え風景の画像です。

日本人の食生活に欠かせない米を作る『田植え』

これまで田植えは「農家の方だけがするもの」というイメージですが、近年では

・イネを育てる喜びと楽しさ。
・意味や価値を発見するチカラ。
・大切なことに気づく感受性。

こうした理由から

「田植えを体験したい」という方が増えて来ています。

とは言え実際にやるとなると「何から始めればいいのか……?」疑問が出てきますよね!

手植えのポイントは線引きにアリ!! なんです。

そこで本記事では、『手植えのポイントである線引き』について徹底解説いたします。

この記事はこんな方にオススメ

・手植えのポイントを知りたい。
・実際にやってみての感想は?
・注意点やコツってあるの?
・道具など基礎から知りたい。etc

この記事を最後まで読んでいただければ、『手植えをスムーズに行うやり方』の押さえるべきポイントを知ることができますよ!

田植えに興味を持たれた方や、これから始めたいという方のお役に立てれば幸いです。

〝手植え〟について総合的なやり方を知りたい方はコチラ↓↓↓

※いち早く内容を知りたい方は「目次」より読み飛ばして下さい。

目次

手植えのポイントは植え方にアリ!!

手植えをしている画像です。

まず田植えのポイントは〝疎植(そしょく)〟という植え方にあります。

これは株と株の間隔をあけて、どのイネにもしっかりと太陽のエネルギーが届くようにするため!

田植え機であれば均等に植えることができますが、手植えでは目印となるマークをつけておく必要があります。

その方法のひとつが「線引き」です!!

線引きの位置に手植えした画像です。
線を引いた上に苗を植えています。

間隔がせまいと太陽エネルギーが十分に届かず、広いと多くの苗を植えれません。

また間隔がバラバラだと後の除草などに影響が出てきます。

このバランスがポイントなんですよ!

そのため〝目印となるマーク=線引き作業〟など、植える位置を明確にすることが重要になります。

一目でわかる仕方と手順はコチラ

『線引き』とは?画像で解説

線引きをしている画像です。

『線引き』とは手植えをする位置を明確にすること!

それがコチラ↓↓↓

線引きをした画像です。

〝疎植(そしょく)〟をスムーズに効率よく行うためですが、ひと言で線引きといっても様々な方法があります。

さらに線引き以外にも〝疎植(そしょく)〟に効果的なやり方がありますので

ご一緒にご紹介していきます。

『線引き』の種類について

線引き用トンボ

コロガシ

手植え定規

紐を使う

・横繩植

・縦縄植

『線引き』の道具はどんなもの?

トンボ(線引き用)

クワのような形のものから、コロコロ転がるようなものまであります。

コロガシ

枠をころがして線を引く方法です。

六角形

円形

大型

定規(線引き用)

ハシゴのような枠の定規や、回転させながら進んでいく定規があります。

櫛形定規

むかで定規

方形定規

方形回転型定規

その他

三角枠

ひき格子

手植えにとても便利な線引き道具ですが、どこにも取り扱いがなく手に入らないのが現状です。

そのため手植えをするとなると〝横繩植〟が一般的な方法になります。

『線引き』の間隔は30cmがベスト!!

疎植をイメージした画像です。

〝線引きの間隔〟=〝手植えの間隔〟は、

畝間(うねま)も株間(かぶま)も30cmがベストです!

畝間と株間を表した画像です。
30cm間隔の理由

・どの苗にも太陽のエネルギーがしっかりと届く。
・除草や害虫駆除がスムーズに行える。
・収穫(稲刈り)の時に効率よく作業ができる。

など。

苗にとっても、人にとっても〝線引きの間隔〟は重要なポイントなのです!

ちょこっと質問

Q.植える間隔でお米の美味しさって違ってくるの?

答えは No!

間隔を狭くすればそれだけ多くの苗を植えることができます。

田植え機では15~24cm程度が一般的。(これを慣行栽培といいます)

植えた苗の多さとお米の味に関連性はないと言われており、

美味しいお米を作るには土作りや水の整備、日光や肥料などにより〝稲に必要な栄養素を十分に与える〟というのが一般的な考えです。

しかし!

〝疎植(そしょく)〟の苗は太陽エネルギーをたっぷり吸収し、稲は力強く「分蘖(ぶんけつ)」し丈夫に育ちます。

※「分蘖(ぶんけつ)」……根元から新しい茎が次々と生まれ、株が太くなっていくこと。

田植えしたばかりの画像です。
田植えしたばかりの画像です。
田植え2週間後の苗の画像です。
田植え2週間後の苗の画像です。

そして1株あたりの穂数が増えるため、収穫量は慣行栽培とほぼ同量という驚きの結果が実証されています。

しっかり根付くことで大風などによる倒伏に強いのもメリットと言えます。

〝疎植(そしょく)〟は低コスト化と省力化が簡単にできることから、

今や日本全国で見直されつつあります。

昔の人の知恵ってホントにすごいですね!

『線引き』の注意点

まっすぐ引く

最初は縄に沿って引き始めを確定し、その次は引いた線のはしに合わせる。

手植えに縄を使用している画像です。

水を減らして線を引く

水が多いとうまく引けず、乾き過ぎていると力がいるのでドロドロがちょうどいい。

ドロドロした田んぼの画像です。

紐を使う場合はマーキングの付いた縄を使用する

縄を使って位置を決めたり、横繩植・縦縄植に使用する場合も30cm間隔のマークがついた縄を使いましょう。

『線引き』にかかる時間

作業時間は経験値によって変わってしまうので個人差はありますが私の場合は、

一反(いったん)約300坪で1時間くらいみて行います。

これが早いか遅いかはよくわかりませんが、かなりのんびりペースだと思う……。

ただ線引きをすると手植えがかなりスムーズに行えるのでストレスや疲れが軽減されますよ(^^♪

『線引き』するとこんなに効率UP!!

線引きをしていない場合、まずどこに植えればいいのか分からずうまく作業が進みません。

進みだしたとしても終わってみると列が歪んでいたり、

株間が空きすぎて苗が余ったり……。

手植えの間隔がバラバラの画像です。

何より手植え後の除草や収穫が面倒になったりします。

その点、線引きで目印があればドンドン植えて行くことができます!

しかもキレイに!!

後の作業も効率UPするので外せない工程ですね(^^)

手植えの仕方と手順

線引きが終わったらいよいよ手植えです。

最初にお伝えした〝疎植(そしょく)〟の手順になりますよ!

STEP
苗を取る

両手で苗床の苗をいくらかまとめて土ごとゴッソリ持ち上げます。
この時、根を切らないように注意しましょう。

苗を土ごと持っている画像です。
STEP
苗を2~3本ずつに分ける

取った苗を手元に置き、根のまわりの土を少しつけたままに2~3本ずつに分けます。
かるく水を切って苗箱にならべておきましょう。

苗を2~3本に分けている画像です。
STEP
かるく掴んで持つ

ドロが落ちないように軽く掴んで持ちます。
茎を折らないように注意しましょう。

苗を持つ画像です。
STEP
目印をねらって植える

植える位置(線引きでつけた目印)に少し穴をあけ、差し入れるように植えます。
かるく土をよせて固定しましょう。

苗を植えている画像です。
POINT

通常は持ち運びを軽くするため、苗とりの際にドロを落とすことが多いのですが、
ドロ付きの苗だと根が傷みにくく、田んぼで根付くのが早いのでオススメです!

手植えのコツ

  • 2~3cmくらいの深さに植える。
    深すぎると分けつが遅れ、浅すぎると倒れやすいため。

  • 植える位置が水たまりだったら土をよせてから植える。
  • 線引きの跡を消さないように気を付けて歩く。
  • 草丈が短く分けつが進んでいない苗が多い場合は、株間を20~25cmくらいにつめて植えた方がいい。

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【まとめ】

本記事では、『手植えのポイントである線引き』についてご紹介いたしました。

手植えのポイントは〝疎植(そしょく)〟です!

『線引き』の間隔は30cmがベスト!!

・線引き用トンボ
・コロガシ
・方形定規
・紐を使う

など、様々なやり方があり

畝間(うねま)と株間(かぶま)を約30cmにして植えることで、

後の作業も効率UPしますよ(^^♪

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『【田植え】手植えのポイントは線引きにアリ!一目でわかる仕方を解説!!』を、最後までお読みいただきありがとうございました。

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