イセキ田植機を価格表でまとめてみた!知らないと損する土壌との相性

田植え機をイメージした画像です。

現代の米作りにおいて欠かせない存在ともいえる『田植え機』

農業を行っている方、これから始めたいと思っている方も、

農業機械メーカーが提供している田植機の製品ラインナップや価格情報について気になるところではないでしょうか。

そこで本記事では、『イセキ田植機を価格表でまとめてみた!知らないと損する土壌との相性』について徹底解説いたします。

この記事はこんな方にオススメ

・田植え機の選び方のポイントを知りたい。
・各メーカーのオススメや価格を知りたい。
・田植機の中古価格はいくらぐらい?
・田植え機について評判・レビューが知りたい。  etc

この記事を最後まで読んでいただければ、『イセキ田植機を中心とした価格表や各メーカーとの比較、知らないと損する土壌との相性』について知ることができますよ!

米作りに興味を持たれた方や、これから始めたいという方、

農機具の買い替えを検討されている方などのお役に立てれば幸いです。

※いち早く内容を知りたい方は「目次」より読み飛ばして下さい。

目次

土壌との相性を考えた田植え機の選び方

田んぼの土と田植え機をイメージした画像です。

『田植え機』を選ぶ際には、どのようなポイントに着目すべきでしょうか?

ズバリ!

自分が所有している農地の土壌との相性を考えることが大切だと私は考えています!!

国内の各農機具メーカーは〝小規模農家の高齢化〟〝農地集約に伴うニーズ〟などに応えるため、

さまざまな機能を搭載した田植え機を販売しています。

その主流となるのが「乗用型田植え機」

国内の田植え機市場では、乗用型田植え機が98.2%と圧倒的なシェアを占めています。

※2021年、一般社団法人日本農業機械工業会の統計より

植え付け方式には〝クランク式〟〝ロータリー式〟があり、

「クランク式」は、苗を植え付ける人の手の動きを再現し1回の動作で1株ずつ植え付ける方式で、

「ロータリー式」は、1回の動作で2株を植え付けられ作業が早い一方、クランク式に比べて価格が高くなります。

これらを踏まえて〝土壌との相性を考えた田植え機の選び方〟には4つのポイントがあります。

POINT.1 圃場の広さと条数の考え方

圃場の広さをイメージした田植え前の画像です。

まず、圃場(ほじょう)の広さと条数について考えてみたいと思います。

田植えを効率よく行うためには、圃場(ほじょう)面積が広い場合は条数の多い田植機を選ぶのが一般的。

目安としては3反(約900坪=約30アール)以下の圃場(ほじょう)の場合は、

〝4条植えの田植え機〟で十分に作業をこなせるといわれています。

各自治体の農政部署が示す「農業機械の導入に関する指針」「農業機械導入ガイドライン」などで、

条数と利用面積の下限目安を確認することができます。

狭い圃場(ほじょう)や棚田の場合、条数の多すぎる機体では小回りが利かなかったり、田んぼに機械を入れられなかったりと、作業効率を落としてしまうケースがあります。

こうした圃場(ほじょう)の場合は、コンパクトで軽量な〝歩行型田植機〟を利用することも検討してみてください。

歩行型田植え機をイメージした画像です。
POINT.1 まとめ

土壌の条件によって「歩行型or乗用型」を選択し、「何条植え機」にするか検討しよう!

POINT.2 総合的な効率を考えた作業能力

田植え機の条間をイメージした画像です。

田植機は2条植えから10条植えまであり、圃場の面積に合わせて選ぶのが基本です。

上記の様に、3反歩未満の圃場では2条~4条植えがおススメ。

一方、3反歩以上の場合は4条植えより多い条数が望ましいのですが、

「何条植え機にするのか」を決める際に押さえておきたいのが〝稲刈り〟について!

なぜなら、効率よく作業するには〝田植え〟と〝稲刈り〟の条数の間隔を合わせる必要があるからです。

合わせるポイントは「奇数」か「偶数」かということ!

稲刈りは「コンバイン」もしくは「バインダー」を使用するのが一般的ですが、

広い圃場で稲刈りを行う場合に多く使われるコンバインであれば、条の間隔に左右されない稲刈りが可能です。

しかし、3反歩未満の圃場でよく使われる〝2条刈りのバインダー〟を使用するとすれば、奇数条数の田植機だと折り返し部分の条間の幅が合わなくなってしまいます。

〝1条刈りバインダー〟もありますが、能力的に2条の半分となります。

逆に条の間隔に左右されないコンバインは性能としても格段にUPしますが、価格も大幅に高くなります。

POINT.2 まとめ

〝田植え〟と〝稲刈り〟の条数の間隔を合わせる前提で「田植え機」を選択しよう!

POINT.3 植え付けは「ロータリー式orクランク式」?

田植え機のロータリー式とクランク式をイメージした画像です。

次に考えておきたいのが〝植え付け方法〟。

田植機の植え付け部分は、大きく分けると「クランク式」か「ロータリー式」のどちらか。

クランク式は人が手で苗を植えるような動作を行い、1回の動きで1株の植え付けをします。

おもに〝歩行・乗用〟の2条植え・4条植えに採用されているタイプ。

一方、ロータリー式は植え付け爪が回転し、1回の動きで2株の植え付けをします。

当然ですが植え付けるスピードも2倍になります。

ロータリー式は、4条植え以上に使われており、乗用型に限ると利用者の7割を占めています。

そうなると、植え付けスピードが速いロータリー式は魅力的ですが、価格はクランク式よりも高くなってしまいます。

同じ4条植えで比較したとしても、装備品などを含めると8~9割ほど割高に……。

田植えの規模とコストパフォーマンスを照らし合わせることが重要です。

POINT.3 まとめ

「効率面」と「コスト」のバランスを考えて、植え付け方法を考慮しよう!

POINT.4 田植えと基肥を同時に行う側条施肥

田植え機の側条施肥をイメージした画像です。

「側条施肥」とは苗の株元に肥料を撒く作業のことで、田植え・基肥・除草剤散布を1回で行うこと。

それをこなしてくれるのが『側条施肥機』

この機械を田植機に装着することで、田植えと同時に肥料をまくことができます。

方法としては、苗の横に溝をつくって肥料を流し込みます。

肥料は粒状とペースト状のものがあり、使用する肥料によって側条施肥機をオプションで選ぶことが可能です。

ここで気を付けておかなければならないのが〝購入前に田植機に装着してもらう必要がある〟ということ!!

オプションといっても後付けはできないので注意しましょう。

この側条施肥機を装備するメリットは作業を減らすだけではありません。

・苗のすぐ近くに肥料をまくため、稲の根が栄養を吸収しやすく初期成長を促すことができる。
・ピンポイントで効率良く施肥できるため、肥料の量を減らすことができる。

といったメリットがあります。

ただし、側条施肥機が取り付け可能かどうかはメーカーによって異なります。

〝イセキ〟や〝ヤンマー〟は、ロータリー式とクランク式の両方に設置できますが、

〝クボタ〟や〝三菱〟は、ロータリー式の側条施肥機のみ対応しており、クランク式は装着できませんので

メーカーの違いに注意して比較検討することをお勧めします。

POINT.4 まとめ

「側条施肥機」を装備するなら、メーカーの違いを比較しつつ検討しよう!

カタログで見るイセキ田植機の種類と特徴

ここからは〝イセキ田植機の種類と特徴〟についてみてみましょう。

イセキ歩行型田植え機【さなえPC5シリーズ】

イセキ歩行型田植え機【さなえPC5シリーズ】の画像です。

・振り子センサー式の自動水平システムにより、機体を水平に保つことが可能。
・植え付け爪に樹脂ガイドを搭載し安定した植え付けを実現。
・女性でも快適に作業ができるコンパクトなボディ。
など。

イセキ乗用型田植え機【さなえPRシリーズ】

イセキ乗用型田植え機【さなえPRシリーズ】の画像です。

・高馬力ディーゼルエンジンを搭載し、安定した長時間作業を実現。
・苗補給作業をスムーズに行える電動レールや、カラー液晶マルチモニタを搭載。
・きれいな植え付けを可能にするクイック&スロー機構。
など。

イセキ田植え機のカタログをご覧になりたい方は、こちらからダウンロードできます↓↓↓

イセキとクボタの田植え機を価格表で比べてみた

価格表をイメージした画像です。

ここからは「イセキ」「クボタ」「ヤンマー」の田植え機について、どのくらいの価格なのかを比較してみたいと思います。

【イセキ田植え機】価格一覧表

スクロールできます
型式
価格タイプ植え付け方式条数エンジン特徴
PC25-5437,800円歩行クランク式2条植えガソリン中山間地でも使いやすいコンパクトな歩行田植機。
PC45-5715,000円歩行クランク式4条植えガソリン扱いやすい軽量な機体と、きれいな植付けを可能にした先進の油圧機構。
PR52,599,300円乗用ロータリー式5条植えガソリン/ディーゼル直進&旋回アシストシステム・疎植・多目的・密播。
PR62,810,500円乗用ロータリー式6条植えガソリン/ディーゼル直進&旋回アシストシステム・疎植・多目的・密播。
PR73,036,000円乗用ロータリー式7条植えガソリン/ディーゼル直進&旋回アシストシステム・疎植・多目的・密播。
PRJ8ロボット3,622,300円有人監視型ロータリー式8条植えディーゼル有人監視型で、リモコン操作での無人作業ができる。
PJ105,738,700円乗用ロータリー式10条植えディーゼル直進&旋回アシストシステムにより、不慣れな人でもキレイな植付けが可能。
※価格は参考価格になります。ご了承ください。

クボタとヤンマー田植え機との価格帯を比較

歩行型2条植え(クランク式)

メーカー価格(税込)作業速度(m/秒)作業能(分/10a)側条施肥機
イセキ437,800円~0.3~0.6653×
クボタ459,800円~0.3~0.6653×
ヤンマー459,800円~0.3~0.6653×
※価格は参考価格になります。ご了承ください。

歩行型4条植え(クランク式)

メーカー価格(税込)作業速度(m/秒)作業能(分/10a)側条施肥機
イセキ715,000円~0~0.6~36,42
クボタ819,500円~0.636~
ヤンマー763,400円~0~0.636,42
※側条施肥機をつける場合はプラス20万円ほどになります。
※価格は参考価格になります。ご了承ください。

乗用型4条植え(ロータリー式)

メーカー価格(税込)作業速度(m/秒)作業能(分/10a)側条施肥機
イセキ1,040,600円~0~0.77~28
クボタ1,061,500円~0.7429~
ヤンマー1,067,000円~0.7728
※側条施肥機をつける場合はプラス20万円ほどになります。
※価格は参考価格になります。ご了承ください。

乗用型6条植え(ロータリー式)

メーカー価格(税込)作業速度(m/秒)作業能(分/10a)側条施肥機
イセキ2,122,000円~0~1.410~
クボタ2,233,000円~0.7429~
ヤンマー1,980,000円~0~1.2518
※側条施肥機をつける場合はプラス40万円ほどになります。
※価格は参考価格になります。ご了承ください。

田植え機の平均価格はどのくらいなのか?

平均価格をイメージした画像です。

田植え機の平均価格については、

・歩行型2条植えクランク式が45万円前後あたり。
・歩行型4条植えクランク式が80万円前後あたり。
・乗用型4条植えロータリー式が100万円前後あたり。
・乗用型6条植えロータリー式が200万円前後あたり。

といったところです。

ただし、機能や装備品によって異なります。

田植え機は何条植えまである?

田植え機の条数をイメージした画像です。

田植機は2条植えから、4・5・6・7・8と最大10条植えまであります。

イセキ田植機【NP60】の特徴と価格

イセキ田植機【NP60】の画像です。

イセキ田植機の一つである「NP60」は、フラットタイプの2列植えが可能なモデル。

この田植機は広い田んぼでもスムーズに作業ができるように設計されており、乗車位置が低くなっているため安定した運転ができます。

また、ハイブリッドエンジン搭載により、燃費も良く省エネにも貢献します。

価格については、一般的な販売価格は715,000円程度(参考価格)となっています。

イセキ4条田植機の中古価格はいくら?

中古の田植え機をイメージした画像です。

イセキ4条田植機の中古価格は、販売店や地域によって相場が異なりますが、おおよそ10~50万円程度の範囲内で販売されていることが多いです。

ただし、商品の状態や機能性によっても価格は変わるため、必ず商品の状態を確認しつつ注意して購入することをおすすめします。

また、同じモデルでも年式や走行距離などの違いで価格が変わることもあるため、できる限り複数の販売店や出品サイトを比較することが大切です。

こちらは中古農機器一括査定サービス「農機具買取査定君」のサイトですが、買取相場から中古価格の相場を検討することができます。

さらに、買い替えるのであれば現在お持ちの農機具の買取価格を査定してもらえます。

イセキ田植え機『評判・レビュー』まとめ

口コミやレビューをイメージした画像です。

イセキ田植え機の『評判・レビュー』を調査し、まとめてみましたので参考にして下さい。

良い評判・レビュー
・イセキ6条植えを10年以上使っているが重症となるような故障はしたことがない。
・田植えの途中でトラブってもイセキは1時間以内で直ぐ来て対応してくれる。
・イセキはアフターサービスが良く、何か不具合があった場合にすぐ来てくれるイメージがある。
・古くからイセキを使っており、買い替え時もほぼイセキ一択の方が多い。
・イセキでは8条のほうが植え付けがよく、スピードも速く他メーカーの10条植えと変わらない感じがある。
・整備や清掃などメンテナンスについてはイセキが比較的カンタンにできる。
・イセキの田植え機は全体的に「蒼」を基調としいることが多く、かっこよくてデザインが好きな方が多い。

など。

悪い評判・レビュー
・イセキの田植え機は軽いがゆえに土壌によってはうまく進まない場合がある。
・価格の安さからあまり長持ちしない場合がある。

など。

しかし、農業機械整備士の方の声には「構造・耐久性においてイセキが一番よい」という意見があります。

これらの評価は購入する際の参考になれば幸いです。

【まとめ】

本記事では、『イセキ田植機を価格表でまとめてみた!知らないと損する土壌との相性』についてご紹介いたしました。

『田植え機』を選ぶ際には、農地の土壌との相性を考えることが大切です。

POINT.1 土壌の条件によって「歩行型or乗用型」を選択し、「何条植え機」にするか検討する。

POINT.2 〝田植え〟と〝稲刈り〟の条数の間隔を合わせる前提で「田植え機」を選択する。

POINT.3 「効率面」と「コスト」のバランスを考えて、植え付け方法を考慮する。

POINT.4 「側条施肥機」を装備するなら、メーカーの違いを比較しつつ検討する。

といった以上の4つのポイントを押さえておきましょう。

今回はイセキの田植え機をメインに焦点を当ててみましたが、

各メーカー全体での田植え機の平均価格については、

・歩行型2条植えクランク式が45万円前後あたり。
・歩行型4条植えクランク式が80万円前後あたり。
・乗用型4条植えロータリー式が100万円前後あたり。
・乗用型6条植えロータリー式が200万円前後あたり。

といったところが相場です。

購入する場合には〝価格一覧表〟を参考にしつつ、販売店の方と相談しながら検討することをお勧めします。

買い替える場合であれば中古農機器一括査定サービス「農機具買取査定君」なら、

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『イセキ田植機を価格表でまとめてみた!知らないと損する土壌との相性』を、最後までお読みいただきありがとうございました。

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