『アルファ米』という言葉を聞いたことはあるけど、どういうものなのか知らない……。
そんな方のためにアルファ米について、ご説明いたします。
非常食や保存食のイメージが、きっと変わりますよ!
そこで本記事では、『アルファ米とは何なのか?後悔しない保存食選びのための基礎知識!!』について徹底解説いたします。
この記事はこんな方にオススメ
この記事を最後まで読んでいただければ、『アルファ米とは何なのか?後悔しない保存食選びのための基礎知識』について知ることができますよ!
防災食や非常食として高い評価を得ている〝アルファ米〟。
備えておきたいのは食料品だからこそ、ぜひ最後までチェックしてみて下さい!
※いち早く内容を知りたい方は「目次」より読み飛ばして下さい。
アルファ米ってどんなお米なの?
『アルファ米』とは、炊いたお米を急速乾燥させたもので、
非常用に利用されることが多く〝保存食〟に適したお米です。
最近ではかなり身近な食品として見かけるようになりましたので、もう少し詳しく触れてみたいと思います。
アルファ米とは何かを簡単に解説!
アルファ米の「アルファ(α)」とは、
米のデンプンを炊飯や蒸煮などの方法で水と加熱することにより糊状(α状)になることを糊化(こか)=アルファ化といいます。
アルファ化(ペースト化)させた後、乾燥処理によって〝糊化の状態を固定させた乾燥米〟が『アルファ米』です。
なんだか難しくて分かりにくいですよね……。
簡単に言えば、
〝炊いたご飯の食味が劣化する前に、急速乾燥によって長期保存を可能にした状態〟
が『アルファ米』なのです。
熱湯や冷水を注入するだけでご飯へ復元することができるため、非常食や保存食として利用されています。
保存食を選ぶなら『アルファ米』がオススメです!!
アルファ米の由来と歴史ついて
『アルファ米』はご飯をアルファ化する技術を応用して作られたものですが、その由来や歴史は驚くほど昔からあったと考えられています。
日本には干飯(ほしい・ほしいい)という〝炊いたお米や蒸したお米〟を天日干しにより乾燥させ「アルファ化米」を作る技術が古くからあり、
この干飯(ほしい・ほしいい)をヒントに開発されたのが『アルファ米』です。
干飯は糒(ほしい)とも言われ、戦国時代から活用されてきた保存食として伝えられています。
さらに、日本最古の歴史書と言うべき〝古事記〟には日本武尊(やまとたけるのみこと)が東征(東方に征伐に出向くこと)を行った際に「干飯(かれい)」を食べていたと記されていると言われています。
もしそうならば〝干飯(ほしい・ほしいい)〟は神話にまで登場したことになります。
近代においては第二次世界大戦当時の日本軍が1944年に「火力を利用せず、炊飯を行わずに食べられるご飯」として使用できるアルファ化米を開発しました。
この研究開発に関わったのが大阪大学産業科学研究所の「二国二郎」と「尾西食品」です。
1995年の阪神・淡路大震災の際にアルファ化米が被災地に届けられて好評を博し、日本式備蓄食の代名詞となりました。
その後も『アルファ米』は、2005年にJAXAの宇宙日本食プロジェクトに参加し、2007年に宇宙食として認証されました。
2011年の東日本大震災後、2013年4月から実施された〝東京都帰宅困難者対策条例〟に伴い、アルファ化米の流通量・備蓄量が飛躍的に伸びることとなり、
現在では非常食や保存食としてだけでなく〝衛生面・環境面に優れた食料〟としても高く評価されるようになりました。
アルファ米の種類
優れた食材であることを知って頂けたところで、気になるアルファ米の種類についてご紹介いたします。
アルファ米の種類と特徴
『アルファ米』は、白飯・五目ご飯・わかめご飯・ドライカレー・梅がゆなど様々な種類があります。
そこで「尾西食品」と「アルファ食品」の2社が販売しているアルファ米の種類と特徴をまとめてみました。
【尾西食品株式会社】
種 類
・白飯
・五目ご飯
・わかめご飯
・きのこご飯
・たけのこご飯
・山菜おこわ
・赤飯
・ドライカレー
・松茸ご飯
・チキンライス
・えびピラフ
【アルファ食品株式会社】
種 類
・白飯
・五目ご飯
・わかめご飯
・ひじきご飯
・とうもろこしご飯
・きのこご飯
・山菜おこわ
・野菜ピラフ
・ドライカレー
・白がゆ
・梅がゆ
アルファ米の特徴
お湯で調理した場合、炊飯器で炊いたご飯と変わらずツヤとハリがあり、香りも良くてふっくらしています。
お水で調理した場合、やや硬い部分があるように感じますが、お湯で作った場合と同様においしく食べられます。
好みによりますが、少し多めの水量で作るのがいいのかなと感じました。
『アルファ米』のメリットやデメリットについては、こちらの記事でご紹介していますのでご参照ください。
アルファ米の食べ方や戻し方
それでは、アルファ米の食べ方や戻し方についてご紹介いたします。
【アルファ米の食べ方】
アルファ米は、水やお湯を入れて待つだけで、普段と変わらないおいしいご飯が食べられます。
製品にもよりますが、
水を入れて60分、
お湯を入れて15分、
で食べられるものが一般的に多いです。
他にも、注水しておいて1~2時間おいてから〝雑炊や炒飯〟にするといった食べ方や、
多めの水またはお湯を注入し〝お茶漬け〟にする食べ方があります。
私は非常食としてアルファ米を保管していますが、
時々アルファ米を調理して食べています。
その日は〝お粥〟が食べたくなりアルファ米に通常よりも多くのお湯を注げばお粥になるのではと思い
1.5倍ほどのお湯を注入!
少し長めに20分ほど待って、いざ実食!!
「ん?お粥になってない……。」(-_-;)
そうなんです。お湯を多く入れたからと言って〝お粥〟になるわけではありません。
この場合は〝お茶漬け〟です!
もちろん美味しさは変わりませんが、お湯を増やせばお粥になるという私の考えが浅はかでした。
アルファ米でお粥を備蓄しておきたいという場合は、こちらの商品がオススメですよ!!
【アルファ米の戻し方】
アルファ米の戻し方には水またはお湯を注入する以外にも、炊飯器・鍋・レンジなどを使って調理することも可能です。
アルファ米は美味しい?まずい?
保存食や非常食として用いられることが多いアルファ米は〝不味い〟のではないかと思われるかもしれませんが、
食感や粘り気、香りや風味など、普段のご飯と変わらずにとてもおいしく食べられます。
アルファ米のアレンジレシピ!!
アルファ米には様々なアレンジレシピがあります。例えば、
下記のサイトでアレンジレシピが掲載されていますので、ぜひチェックしてみて下さい。
『アルファ米』の作り方については、こちらの記事でご紹介していますのでご参照ください。
アルファ米の栄養価と主な栄養素
アルファ米はあくまでご飯なので通常の白米と栄養価はあまり変わりません。
100gあたりのカロリーは387kcal、80kcalあたりのグラム目安量は20.67gになります。
糖質が92.84g、たんぱく質が6.38g、脂質が0.77g含まれています。また、銅とマンガンの成分が多く含まれています。
つまり、アルファ米の栄養価はご飯と同様に高く、保存性が優れているため災害時の備蓄食品や非常食として適しているのです。
また、アルファ米はアスリートの食事や、ダイエット食品としても人気があると言われています。
アルファ米は危険な食品って本当?
『アルファ米』は非常用・防災用の保存食品であるが故に、
「防腐剤などがたっぷり入っていて、体にも悪く危険じゃないの?」と心配される方もいるかもしれません。
その為に危険な食材と勘違いするかもしれませんが、アルファ米は安心・安全な食品です!
こちらの記事で詳しくご説明していますので、気になる方は参考にして下さい。
保存期間と賞味期限切れについて
多くのアルファ米のパッケージには〝賞味期限〟が、製造日から3~5年間、または5年6ヶ月と記されています。
賞味期限が過ぎても急激に劣化することは無いと言われていますが、風味等は変化している場合がありますので
期限内に食べることをお勧めします。
【まとめ】
本記事では、『アルファ米とは何なのか?後悔しない保存食選びのための基礎知識!!』についてご紹介いたしました。
『アルファ米』とは、炊いたお米を急速乾燥させたもので、
非常用に利用されることが多く〝保存食〟に適したお米です。
〝炊いたご飯の食味が劣化する前に、急速乾燥によって長期保存を可能にした状態〟
が『アルファ米』で、熱湯や冷水を注入するだけでご飯へ復元することができます。
その為、非常食や保存食として人気があり、保存食を選ぶなら『アルファ米』がオススメです!!
製品にもよりますが、
水を入れて60分、お湯を入れて15分、
で食べられます。
アルファ米は長期保存が可能な安心・安全な食品ですので
非常食や保存食選びに興味のある方は、ぜひチェックしてみて下さい!!
『アルファ米とは何なのか?後悔しない保存食選びのための基礎知識!!』を、最後までお読みいただきありがとうございました。
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