こんにちはTakatomiです。
日本古来より伝統文化として継承されてきた“金継ぎ”。
割れたり、欠けたり、ヒビが入ってしまったといった破損した陶磁器を“修復”と“装飾”の両面から蘇らせる伝統の技である。
その『金継ぎ(または金繕い)』が、ここ近年で世代を問わず注目を集めている!
そこでこの記事では、『金継ぎ』が簡単にできるやり方を解説しながら、ご紹介いたします。
高い修復技術と芸術性を兼ね備えた『金継ぎ』を
・自分で出来るやり方とは?
・初心者でも出来る『金継ぎ』の手順とは?
・おすすめ『金継ぎ』セットとは?
など可能な限り徹底的にお伝えしていくので、気になっている方は
ぜひ最後までお読みいただきたい!!
※いち早く内容を知りたい方は「目次」より読み飛ばして下さい。
伝統文化『金継ぎ(金繕い)』とは?
『金継ぎ(きんつぎ)』または『金繕い(きんつくろい)』(以下、金継ぎ)とは、
割れたり、欠けたり、ヒビが入ってしまったりなど損傷した破損部分を“漆”によって接着し、“金”などの金属粉で装飾しながら仕上げる伝統的な修復技法のこと。
修復と聞くと接着したり、損傷した部分をわからないようにごまかしたりするような印象だが
『金継ぎ』は根本的な違いがある。
それは、まるで元々のデザインであるかのような“芸術性の高い修繕”が行えるのが『金継ぎ』ならではの特徴だ!
しかも、“唯一無二のデザイン”をもつ器に蘇らせると同時に
大切に愛着を持って扱っていたお気に入りの器が、新たなものとして生まれ変わるのだ。
これは、他にはない日本が誇る伝統の技『金継ぎ』の最大の魅力である!!
そんな日本の伝統文化である『金継ぎ』を、「自分もやってみたい」「体験してみたい」という方が増えてきているのだ。
世界にひとつしかない“自分だけの器”を作ってみたいという方のために
ここからは『金継ぎ』が簡単にできるやり方をご紹介していこう。
5つのステップで出来る『金継ぎ』!!
『金継ぎ』は、通常5つのステップで完成することができる。
1.破片を接着する
2.欠けたところを埋める
3.凸凹したところを埋める
4.下地作り
5.金粉撒き
で完成だ(#^.^#)
ひとつひとつの工程を解決していくので、安心して読み進めてほしい。
破片を接着する
まずは割れた破片の接着。
漆を使用するのだが、そのままだと塗った直後の接着力がないため、小麦粉を漆と水で練ったものを接着剤として使用します。
①割れた部分と掛けた部分に透漆を薄く塗り乾かす。
②小麦粉を透漆と水で練った“麦漆”を断面に塗って接着し乾かす。
③余分な“麦漆”を削り取り除く。
欠けたところを埋める
①透漆に木粉・刻苧(こくそ)粉を混ぜて“刻苧漆”を作り、欠けた部分を埋める。
凸凹したところを埋める
①透漆に砥粉を混ぜて“錆漆”を作り、薄く塗る。
②乾燥したら砥石で“錆漆”を研ぎ平らにする。
③形が整うまで“埋める・削る”を何度か繰り返す。
下地作り
下地作りは金粉の発色をよくするための工程です。
①“弁柄(べんがら)漆”を使い、割れ目に沿って薄く塗る。
②乾燥させてから砥石で“弁柄漆”が平らになるように丁寧に研ぐ。
金粉蒔き
最後の仕上げの工程です。ゆっくりとうすく丁寧に塗ることを心がけて作業を進めましょう。
①「下地作り」と同様に“弁柄漆”を薄く均一になるように塗る。
②少し乾燥させてから、真綿に金粉を付けて蒔きつける。
③しっかりと乾燥させてから、濡らした綿棒で余分な金粉を取り除く。
④金粉を固めて定着させるため、金粉の上に“透漆”を薄く塗り、すぐにティッシュペーパーのようなもので押さえるように“透漆”を拭き取る。
⑤しっかりと乾燥させてから、メノウを使い金粉の部分を磨く。
これで完成!!
ちなみに、
金粉の代わりに「銀」を仕上げに使用すれば“銀継ぎ”、「白金」を用いれば“白金継ぎ”とも呼び
仕上がりの雰囲気がかなり変わってくるので、器によってバリエーションを変えてみると
またひと味違った作品が生まれるかも(^^)
おすすめ『金継ぎ』セットとは?
『金継ぎ』に自分でチャレンジしたいという方のために、様々な“金継ぎキット”が販売されている。
その中でも、私が個人的にオススメしたいのがコチラ↓↓↓
金継初心者セット
理由としては
・『金継ぎ』に必要な道具はすべてこれ一つに揃っている!
・「食の安全」に配慮した安心の“天然素材”!
・初心者向けの「金継ぎ工程解説書」付き!
・比較的にお求めやすいリーズナブルな価格!
といったところだ!!
予算に余裕があれば、こちらの入門書と一緒に購入しておけば
とても分かりやすくて安心して作業を進められるだろう。
ゼロからの金継ぎ入門: 器を蘇らせる、漆の繕い
他にも、金継ぎキットなら
といったものや、
本であれば
といったものがあるので、お好みのものを選ぼう!!
【おわりに】
伝統文化である『金継ぎ』は、通常5つのステップで完成することができる。それは、
1.破片を接着する
2.欠けたところを埋める
3.凸凹したところを埋める
4.下地作り
5.金粉撒き
の5つの工程だ。
自分でチャレンジしたいという方のために、“金継ぎキット”や“参考書”が販売されている中で
オススメなのは
・金継初心者セット
・ゼロからの金継ぎ入門: 器を蘇らせる、漆の繕い
の組み合わせ!!
世界にひとつしかない“自分だけの器”作りにチャレンジしたい方は、
ぜひチェックしてみよう!!
『金継ぎ』が簡単にできるやり方を解説!!初心者でも大丈夫です!! を、最後までお読みいただきありがとうございました。
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